現代 源氏 訳 若紫 物語 語 現代 源氏 訳 若紫 物語 語

つらつき(面付き)=名詞、顔つき 四十過ぎぐらいで、たいそう色白く上品にやせているけれど、顔つきはふっくらとしていて、 まみ のほど、髪の うつくしげに そが れ たる 末も、 目見(まみ)=名詞、目元、目つき うつくしげに=ナリ活用の形容動詞「美しげなり」の連用形、かわいらしい様子である、美しい様子である そが=ガ行四段動詞「削ぐ(そぐ)」の未然形。 (2) 清げなる大人二人ばかり、さては 童 わらわ べぞ出で入り遊ぶ。

例の小柴垣の所へお出かけになる。 藤壺更衣 桐壺更衣の亡き後、 桐壺帝の妃となり絶大な寵愛を受けた。
現代 源氏 訳 若紫 物語 語 現代 源氏 訳 若紫 物語 語

美しく高貴で教養深く、物事をつきつめて考える性格。 げに、うちつけなり、とおぼめきたまむもことわりなれど、初草の若葉のうへを見つるより旅寝の袖もつゆぞかわかぬ、と聞こえたまひてむや 「たしかに唐突なこととあやしがられるでしょうが、『若草の若葉に目を留めてからというもの、旅の寝所で涙で袖が濡れてしまうのでございます』とお取り次ぎくださいませ」 とのたまふ と仰せになる。 さるは、限りなう心を尽くし聞こゆる人に、いとよう似 奉 たてまつ れ るが、 そうであるのは、(光源氏が)限りなく心からお慕い申し上げている方(藤壺の女御)に(若紫が)よく似通い申し上げているので、 まもらるるなりけりと思ふにも、涙ぞ落つる。

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君は心地もいとなやましきに、雨すこしうちそそき、山風ひややかに吹きたるに、滝のよどみもまさりて、音高う聞こゆ 源氏は気分もすぐれない折に、小雨が降りしきり、山風が冷えびえと吹き降ろす音がしてきて、滝壺の水かさも増したように、水の音が轟々と聞こえてくる。 思われる、感じられる、見える、見られる。
現代 源氏 訳 若紫 物語 語 現代 源氏 訳 若紫 物語 語

真面目におっしゃって頂いているのにお答えしなくては畏れ多いことです」 とて、ゐざり寄りたまへり と言い、座ったままで静かに進んでいった。 物思ひに病づくものと、目に近く見給へし」 など申し給ふ。 簾を少しまき上げて、花をお供えするようである。

すこし退きて、「あやし、僻耳にや」とたどるを聞きたまひて、 少しさがり「なにかしら、空耳かしら」と探している様子をお察しになって、 仏の御しるべは、暗きに入りてもさらに違ふまじかなるものを、 「仏の道しるべは、暗闇にも決して迷うことはないものですのに、」 とのたまふ御声のいと若うあてなるに、うち出でむ声づかひも恥づかしけれど、 と仰せになられる声が、大変若くて気品があるので、言い出そうとする声使いが恥かしく感じられるが、 いかなる方の御しるべにか、おぼつかなく、と聞こゆ 「どういった道しるべでしょうか、雲を掴むようなことでございます。
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僧都おはしぬれば、 僧都が戻ってきたので、 よし、かう聞こえそめはべりぬれば、いと頼もしうなむ、とて押したてたまひつ 「まあ、こうしてお話の糸口がみつかりましたので、期待しております」と言って屏風をお閉めになられた。 「親王の御筋にて、かの人にもかよひ聞えたるにや」と、いとどあはれに見まほし。 人々は帰し給ひて、 惟光 これみつの 朝臣 あそん とのぞき給へば、ただこの 西 にし 面 おもて にしも、 (他のお供の)人々はお帰しになって、惟光の朝臣とおのぞきになると、すぐ(目の前の)西向きの部屋に、 持 じ 仏 ぶつ 据 す ゑ 奉 たてまつ り て、行ふ尼なりけり。

まして、あれこれ思い巡らすことが多くて、お眠りになることができない。
現代 源氏 訳 若紫 物語 語 現代 源氏 訳 若紫 物語 語

つらつきいとらうたげにて、 眉 まゆ のわたりうちけぶり、いはけなくかいやりたる額つき、 髪 かん ざし、いみじううつくし。

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そして、宮仕え後も源氏物語の執筆は続きました。
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内にも、人の寝ぬけはひしるくて、いと忍びたれど、数珠の脇息(じゅずのきょうそく)に引き鳴らさるる音ほの聞こえ、なつかしううちそよめく音なひ、あてはかなりと聞き給ひて、ほどもなく近ければ、外に立てわたしたる屏風の中を、すこし引き開けて、扇を鳴らし給へば、おぼえなき心地すべかめれど、聞き知らぬやうにやとて、ゐざり出づる人あなり。

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」とお思いになる。